こんにちは、picaです!
最近、雨の日以外は毎日庭に出ています。

今年も去年に引き続き家庭菜園をやろうということで、ミニトマト・ズッキーニ・オクラの苗を植えました。
そのうちオクラの苗は気温が低かったためかよく育たず、改めて種をまいたところです。
他にも、サツマイモ・空芯菜・スイスチャード・ニンジン・カブを育てようと考えています。

ただ、我が家の庭は畑としては未開拓。
去年の春は大変でした。

雪が解けて庭に出られるようになった頃から土をふるいにかけて石を取り、石や土の粒を庭の隅にどけ、やっと3m程度の長さの畝を1つ作り、施肥等の準備が終わったらもう6月。
オクラはすっごく採れましたが、ミニトマトは微妙な感じに。

また同じことするのかあ……と、春先は正直なところ家庭菜園のやる気0でしたw
それが急遽やる気になったのは、いくつかの本を読んで考えが変わったからです。

石取りが面倒くさい

まず、庭にある大小の石について。
畑をやるからには石を取り除かないといけないと思っていましたし、実際それが常識ですよね。

でも、とある本を読んでから石を取らないことにしました。
道法スタイル 野菜の垂直仕立て栽培』という本です。

簡単に言うと、野菜を支柱に縛り付けて垂直に育てることで植物ホルモンを活性化するという内容なのですが、他にも驚くべきことが書いてありまして。
畑にあえて石を入れることで、根を発達させて植物ホルモンを活性化させるのだとか。
大根やジャガイモなどの根菜でも石を入れるようです。

まあ、考えてみたら、石だらけの庭だけど雑草生え放題だし💦
購入した花や野菜の苗だって同じ植物ですから、石ころのせいで成長できないとは考えにくいです。

それに、庭から出てきた大きな石を使って小径を作っていたときに気がついたことがあって。
石の隙間に埋める土、ある程度石を残しておかないと水はけが悪いんです。
手間をかけて石をどけていたのに、逆効果だったのかも?

そんな訳で、今年は畝を立てるとき、大きな石以外はそのまま畝に入れてしまいました。
おかげですぐ苗を植えることができました。

ただ、5月はまだ夜が冷え込むので、6月に植えた昨年とは違い、苗を行灯のように袋で囲わないといけないのが面倒でした😅
石だらけでも今のところ順調に育ってます。

肥料をいつ、何をどれくらいあげたらいいのかわからない

去年、家庭菜園で苦労したのは肥料のこと。
土の栄養、何が足りて何が足りてないのかよくわからないのに、一体何を足せばいいのだろうかと。
痩せた土地にはスギナが生えると聞いても信じられなくって。

毎年、深い雪で覆われてまっさらになった地面が、秋には背丈を超えるほどの草を生やしていた訳で、痩せた土地ってどういうことだろう…
ミニトマトはどうも肥料が多かった感じだし…
モヤモヤとしていた中、ガーデニングの参考にしようと読んだ本にはこう書いてありました。

 自然の森や草原では肥料や農薬なしでも、ちゃんと植物が育っている。だから庭でも、肥料も農薬も使う必要はないんだよ。
(中略)
 実際のところ、植物は肥料分をどのくらい必要としているのだろう?
 ほとんどの人が想像しているよりも、はるかに少ない量で十分やっていけるそうだよ。そして、その必要量の何倍もの肥料成分がどんな土にも含まれているという。これは世界各地の土を調べた研究者が言っていること。必要なのは、土の中で微生物が健康的に暮らしているのかどうかということなんだ。

ポール・スミザーの「これからの庭」

ポール・スミザーさんによると、植物を植える際、株元に腐葉土やバーク堆肥をマルチングするだけなんだそうです。
庭木を植える前に知りたかったな〜〜!
庭の土にバーク堆肥ともみ殻くん炭を混ぜ込んだだけなので、肥料分はほとんどないと思うけど。

他にも、雑草を抑えるのにダンボール+バーク堆肥でマルチングをされているらしく、YouTubeでも実際にされている方の動画がいくつかあって、すごく参考になりました。
書籍の中でSoil Web(土壌生物のネットワーク)やNo Dig(不耕起)についても触れられています。

先述の野菜の垂直仕立てでも、肥料も堆肥も使わないと書いてありましたし、肥料がなくても植物は育つものなんですね。

ただ、わたしは現状では植物性の堆肥・米ぬかは使っていて、去年買ったやさお酢も使っています。1
Kindle Unlimitedで読めるだけいろいろ読んでいるのですが、有機の肥料も使わない自然栽培・自然農法という農法もあるそう。
奥が深そうなので、いろいろ試してみたいです。

雑草が手に負えない

これからの季節、猛威を振るうのが雑草です。
雨のあとの好天で、めちゃくちゃ雑草が伸びるんですよね。

しかし、その雑草を味方につけるのが「雑草マルチ」です。
有機栽培・自然栽培に限らず多くの本に載っていたのでメジャーな方法らしいのですが、全然知りませんでした。

西村和雄 ぐうたら農法』では、雑草を刈って敷いて利用するだけでなく、雑草を生やしたままにする草生栽培を行っていて、こういう雰囲気なら野菜を育てたいと思えました。
畑=土むき出し・黒マルチってイメージで、正直見た目が好きじゃなくて。
黒マルチに利点があるのはわかっているんだけど。

カナヘビが隠れていたり、花にいろんな虫がやってきたり、季節ごとにまったく違う景色を見せてくれたり。
雑草には魅力的なところもたくさんあります。

スギナやイネ科の植物はキレイな花を咲かせてくれないしなあ…なんて思っていましたが、抜かずに刈って敷けばいいと。
むしろ雑草マルチにはイネ科が向いているらしいです。
もちろん害虫が増えるなどメリットばかりではないですが、わたしは気持ちが随分ラクになりました。

そうそう、朝のスギナってたくさんの朝露がついててキレイなんです。
この朝露が、周りの生き物にとって大事な水分なのかもしれません。
とはいえ、まだうちの庭にはスギナが多いのでもうちょっと減らしたいかなー。

ラクをするために自然を利用する

結局のところ、面倒くさい悩みたくない、そんな理由ではあるのですが。
自然に逆らうってより多くのエネルギーを消費するんですよね。

困る部分について多少は抵抗しつつも、自分が植えた植物や自分自身も自然の一部と考えて、自然の流れを利用した方がラクなのではないかと思いました。
うちの庭の規模ならそれでやっていけそうです。

  1. 実は、動物性堆肥は臭そうってイメージで使う気がなかったんですけど、市販の動物性堆肥は未熟が多くて実際臭うらしいので、買わなくてよかったですw ↩︎